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宏明の会社は中小企業…どちらかと言えば「小」の方だ
出会いは、妙の働く電力会社と契約している宏明の会社との親睦会
別名コンパ
その時に番号を交換した、年下の宏明から食事に誘われたのが始まり
元彼の傷がまだ癒えきって無かったので、宏明の仕事内容や仕事場のチェックは怠らなかった
(この人なら…側に居てくれそう…)
そう思った
実際、転勤族なら付き合わなかったかもしれない
それほどに妙に取って『側に居る事』は必須項目だったのだ
「別れちゃえば?まだ傷は浅いんじゃ無い?」
黒いとがった尻尾を揺らしながら小夜子が言った
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