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椎葉｢変だよね。河村さん。何で？｣
椎葉も気付いていたようで、那美希に問い掛ける。
答えたのは静磨だった。
静磨｢彼氏に浮気されたんだってよ｣
那美希｢ば、馬鹿！軽々しく言うんじゃないよ！｣
静磨｢事実だし。つーかさっきの電話も彼氏だろ？｣
静磨は机にぽつんとある岬の携帯を取り、画面を開いた。
那美希｢ちょっと！人の携帯勝手に見るんじゃないっ！｣
静磨から携帯を取り上げる。
すぐに閉じようと思ったけど、すごいものが目に入ってしまった。
那美希｢着信……20件…。全部『ダーリン』………｣
取り上げたときに着信履歴の画面を開いてしまったらしい。
それにしても、たった15分くらいの間に20件。
那美希｢……彼氏さん、浮気じゃないんじゃないかなぁ｣
椎葉｢んー。よく分かんないけど、もし俺が彼氏で、浮気したんだったら、こんなに電話しないな｣
《だよね……》
那美希は携帯画面を見つめ、唇を噛んだ。
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