俺様だろ？

好きになれよ？

静磨｢俺、わりと本気だぜ～？｣

にーっと笑う静磨。
那美希はむぅっとした顔をしていた。

岬｢だってさ♪｣

那美希｢冗談に決まってるでしょ！顔付きが『冗談だ』って言ってる｣

いたずらっぽく笑いながら言ってるのだ。
冗談に見えてしかたない。

静磨｢姫ちゃんからも言ってよー。ほら、姫ちゃんと椎葉が付き合って、俺と那美希が付き合えば、ダブルデート出来るしさ♪｣

嫌な顔をしていた姫百合が途端、ぱあっとする。

姫｢ダブルデートですか！？それはしたいで……いえ。那美希は結城さんと付き合わないのです。那美希も望んでないです｣

静磨｢ははっ！忠犬みたい♪｣

《落とすためなら手段選ばないのかよ！》

絶対惚れない。
那美希は固く思った。