†中絶…†

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      「え、いいよ!お母さんまで来なくたって…」       「いいのいいの。最近忙しくて全然嘉奈衣のことみてやれなかったから、今日ぐらいは一緒にいさせて」         バレちゃいない   でもお母さんは本能的に感じているのかもしれない…         自分も子どもを産んだ、同じ女だから。                 病院はここから3㎞ほどでそこまでは車で行ったが、気持ち悪さで私はずっと寝ていた。         時折、無意識のうちにお腹をさする私にお母さんが「大丈夫?お腹痛い?」と声をかけてくる。           違うの       黙っててごめんなさい、お母さん…         お腹に赤ちゃんがいるからさすってるの             そう言ってしまいたかった。         でも言えなかった       私の中の臆病な心がそれを怖がってたから…           いつかは話さなきゃいけない   でも今はまだ話を切り出すのが怖かった。         赤ちゃんごめんね     でもちゃんと認めてもらって、あなたを産んでみせるから…      
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