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「綺流兎ちゃん、右手出して」
『ステキ★妖魔人の館』(ネーミング悪いが、つまりは、妖魔人専用の宿)にて。
食堂で、『ニッコリ~ナ妖魔人新聞』の朝刊を眺めていたあたし――綺流兎・ノーエル(16歳)は、気になる記事を発見していた。
『人間たちの住む都・守源国の国王が近々、婚礼の儀を執り行う』
「うわぁ…何、この記事!?」
「綺流兎ちゃん、聞いてる?右手…」
『彰円・ギルバート王のハートを射止めたのは、何と田舎娘!名を里乎・ブルック。これぞまさに、玉の輿!…』
「嘘……里乎さんがあのブタ…じゃない、王様と~~!?」
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