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「…………。ユ…、夕羅?」
「うん、何?」
「『うん、何』じゃないよっ、今の、キ、キキっ、キ…っ(あたしはサルか!?)」
真っ赤になって、アワアワしてると、夕羅は笑って言った。
「嫌だったなら、殴っていいよ」
そんな笑顔見せられたら…殴れるワケない。
慌てて話題を変える。
「そっ、それよりっ!夕羅……さっきまで、ぐったりしてなかった?」
「治ったっぽい!綺流兎ちゃんに会えたからかな~」
…まったく、もう。
いつもの調子に戻っちゃって。……嬉しいけどさ。
「綺流兎に夕羅様ぁ~、大丈夫ぅ?」
あたしたちに気をつかってたらしい。遠巻きに眺めていた、架那と蒼大くんが手を振る。
「うん!全然、大丈…ぶ!?」
突然、夕羅に引っ張られ、舌を噛みそうになった。
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