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軽く舌打ちすると、奴は汚いモノでも見るかの様な目付きをして。
「僕に話し掛けるな、…ゴミが」
ゴ……ゴミ。
ゴミって、………あたしかいっ!?
「……俺をこれ以上怒らせると、命の保証…無いよ?」
あたしより、夕羅がカチンと脳天にきたみたいだ。
辺りの空気が、ビリビリする。
「もう止めてよ、火鷹兄ちゃん!」
「成る程…蒼大が僕の変身の解き方、教えたんだ?」
「兄ちゃ…」
ボシュッと音がしたかと思うと、近付こうとした蒼大くんの足下に、青白い炎が出現した。
「蒼大!」
架那が素早く、蒼大くんを抱きかかえ、後ろへ下がる。
もう少しで、炎が燃え移るところだった…。変身以外に、あんな事も出来るの?
「実の弟になんて事するのよぉ!信じらんない!」
憤慨してる架那。蒼大くんが震えてるのが、見えた。
――なんなの、コイツ。
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