第7章 長い一日の終わりと始まり

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「弟だからこそ、(しつけ)をしたまでだ…ヒュプノス家の恥め。こんな…人間のクズなんかに味方するなんて」  奴はこちらをチラリと見て、言った…。  ク……クズ。  クズって……、またあたしの事かいっっ!!? 「…火鷹っ」  夕羅が右手をかざすと、奴に向かって黒い光が放たれた、…が。  …パシン  火鷹が軽く手で払うと、光は煙となって消えた……。 「これで攻撃した気か?……やっぱり妖力(ヨウリョク)、完全に回復してないんだ。ははっ、笑える」 「く……ぅっ」  ……ガクンと膝をつく夕羅。息があがって、酷い汗だ。 「ち…ちょっと、夕羅?大丈夫!?」 「…綺流兎、ちゃん…架那たちと……逃げろ。アイツは…俺が、どうにかする…」 「え…」 「き、貴様ら何やってるんだ!ケンカでもしてるのか!?」  さすがに城の兵士たちも何事かと、集まってきた。
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