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「軽い火傷…まぁ、ひどい日焼けみたいな状態ね。顔と髪は、ほとんど無傷で良かったわぁ」
そういや、少し毛先が焦げ臭く、縮れてる。…頭に直火を浴びてたら、アフロヘアーになってたワケ?……お、恐ろしい。
「火鷹兄ちゃん……きーちゃんが王子をかばおうとした時、炎を弱めたんだ。なぜか、わからないけど…」
……火鷹…。
あの時、炎を弱めたって事は、彼にも良心があるんだろうか。
どうしてあんなにも、夕羅を憎むの?
……わからない事だらけだ。
「館に帰ったら、強力な塗り薬あるから安心なさいな。きれいさっぱり治るわよぉ!」
明るく架那が言った。
「うん、ありがと。……にしても、こんな騒いでるのになんで起きないの?まだ具合悪いの?」
あたしは、ぐっすり眠ってる夕羅に視線を移す。
「さっきまで起きてたのよぉ。アンタの目が覚めるまで付いてるって言って…色々大変だったんだからぁ」
「…色々、って?」
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