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「あ、ありがとうございますっ!部屋貸して頂いたり、手当てまで…」
「畏まらないで?私、まだ王妃じゃないし、…それに貴女とは普通に会話したいの、…友達みたいに。」
そう言って微笑む。
「うん…じゃあ…、ありがとっ、里乎さん」
「『里乎』でいいわよ、綺流兎」
近々王妃になる人に、呼び捨て、っていいのか?…ま、いいか。
「そういや、大丈夫だった?国王様とモメてたでしょ?」
「ええ、ごめんね、彰ちゃんが迷惑掛けて」
『ショウちゃん』?誰ですかい、そりゃ。
あたしが疑問顔を向けると、里乎は照れながら言った。
「あっ、彰円王だから、彰ちゃん。そう呼ぶ事にしたの」
あたしが気絶中に。
愛人作ろうとしてたの知って、怒った里乎が国王の仮面を、無理矢理ひっぺがした…らしい。
「それで彼の素顔を初めて見て…。一目惚れ、したの」
「えぇっ!?」
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