運命の誘い

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「僕を連れて行ってください!お願いします!強くしてください!」 弘和は、大きな荷物を持ってそう言った。親に黙って家出してきたのだ。 すると、 「家に戻れるのはだいぶ先になる。本当にいいんだな?」 「ええ。別に戻れなくても構いません。そのつもりで来たんですから!」 「そうか。いいだろう。私について来るといい。それから私の名前はレミーラだ。これからはそう呼んでくれ。」 その人が初めて名乗った。「彩楼弘和です。」 「弘和か…。よろしくな…。」 早速レミーラについて行くとスクラップ工場みたいな場所に着いた。壊れた車やガラクタが沢山ある。 「ここですか?」 レミーラに聞くと、 「ちょっと待っていろ。」すると、レミーラが地面に手をかざす。 急に黒い闇が現れ、目の前に不気味な道が姿を現わした。 「恐がる事はない。この道はお前が住むこっちの世界、つまり人界へ繋がるダークロードと言われる道だ。もっとも、ダークロードは他の世界にも繋がっているけどな。」 「は、はい……」 ダークロードを歩いて行くと、暗い廃墟のような場所に着いた。 【運命の誘い】 《終》
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