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担任である史堂 亮(しどうりょう) が教壇に立つと、少女に、自己紹介するように言った。
「那瀬 舞子です……よ、宜しくお願いします」
彼女は、少し緊張気味に喋ると、私の隣に座って、嬉しそうに話しかけてきた。
「よろしくね、えぇっと」
「加奈伊 暝」
たじろぎながら言う舞子に、冷たく一言だけ言った。
「うん!宜しくめいちゃん」
内心めいちゃんと呼ばれて、何だかはずかしかったが、そんな素振りは見せず。
「よろしく」
と、一言だけ言った。
私達は、すぐに女子達によって「つん子と舞子の迷コンビ」と名ずけられてしまった。
私は、この時既に、気付いていたのかもしれない……
私の孤独の心が少しずつ新たな光を……
友達を……求めていた事に……
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