1魂 友達

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私は 「あ、ありがとう」 と少し戸惑いながら短く礼を言うと、たこさんウインナーをパクッと口に運んだ。 こんなに幼くて純真で明るい子……とても同級生とは思えない 二人は、いわゆる楽しいランチタイムを送った。 ふと、舞子が、弁当を慌てて片付けると、立ち上がって言った。 「めいちゃんごめ~ん私、先生に呼ばれてたのこってり忘れてたぁ」 それを言うならすっかりだよ天然ボケ娘……と心の中でつっこむと、黙って手を振った。 「放課後またはなそーねめいちゃん」 舞子は、それだけ言うと、軽快な足取りで、屋上を後にした。 私は食べ終わった弁当を片付けると、ぼんやりと考えていた。 この高校に入ってから、友達なんか作ろうともしなかったし、ましてや、一緒に話しながら弁当を食べるなんて事は有り得なかった。 「那瀬 舞子……不思議な子……」 私は、そう呟くと、屋上を後にした。
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