1魂 友達

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後半の授業をぼんやりとすごしていると、 私は、いつしか舞子の事を考えていた。 その後、授業も終わり、帰りの支度を始めた。 私にあの緩い声が話しかける。 「め~いちゃん一緒に帰ろう」 嬉しそうに笑顔で言う舞子に、断るに断れず、無言で頷いた。 かくしていつもの帰り道を舞子と二人で帰り、私は家路に着いた。 「ただいまー」 言って見るものの、返事が返ってくる事はなかった。 母親は長期出張で家には戻らず、定期的にお金を降り込み、それを私が引き出すと家賃やら何やら払う訳だ…… 最初は早めの一人暮らし、煩い母親がいなくて清々だと思っていた生活も、いざ続けてみると少し物足りなかった。 毎日一人で食事をして、誰もいないこの家に帰ってくる。 そんな生活に嫌気がさしていたのか 決まって頭の中には、舞子の明るい笑顔がうかんだ。 ……あの一片の憂いも無い笑顔が恋しかった。
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