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……
舞子が転校してきてから、はや三ヶ月の月日が経った。
最初は、距離を置いていた私も、自分でも気付かない内に、舞子を受け入れていた。
天気のいい日は、一緒に昼食を食べ、つまらなかった高校も、舞子と一緒なら楽しかった。
「めいちゃん今度お家に遊びにおいでよ」
いつもの笑顔で、私に舞子が話しかけた。
「うん……まいちゃん」
いつしか、舞子の事を、那瀬さんからまいちゃんと自然に呼べるようになっていた。
他人の家に……いや、友達の家に行くなんて始めてだった。
私は、内心わくわくしながら、次の日曜を待ったのだった。
舞子は、私と違って明るく、恵まれた子だなぁと思い、私は眠りについた。
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