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……約束の日曜日
私は、いつもより早く起きると、張り切って支度をして、待ち合わせの高校の門に向かった。
日曜だけあって、朝から電車はかなり混んでいたが、なんとか乗り込んだ。
電車に揺られ、
目的の駅に着くと早々に高校を目指した。
高校へ向かう途中、
あの道があった。
三ヶ月前初めて舞子と出会った場所……
「あれから三ヶ月たったんだ……」
と一人で呟くと、高校の校門へと急いで向かった。
校門の前に着くと……
いた……茶髪でカールのかかった背丈の低い少女が手をふっている。
「め~いちゃん」
明るく、朗らかな笑顔で、舞子が話しかけると、私もすぐに近寄った。
キィキキィ
黒い高級車が、舞子の前に止まると、ドアが開き、中から白髪の叔父さんが現れた。
「じい!まいの友達のめいちゃんだよ~お家に招待してあげて」
じいと呼ばれた白髪の叔父さんは、会釈をすると、高級車へ乗り込みドアを開けた。
私は、暫し唖然としながらも、舞子に連れられるまま、黒い高級車に乗り込んだ。
……え、ちょっと何?どゆこと?私は高級車だなんてテレビでしか見たことがなかったので軽く混乱した。
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