海歌

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私の前に、大鎌が振り降ろされる。 「はや……」 あっという間過ぎて避けるひますらなかった。 ガキィィン 金属音と共に白髪の少年が私の目の前にいた。 大鎌が片腕の黒いナックルに止められている。 「今のうちだ!剣を探すんだ」 龍の言葉を聞いた私は、モノクロの海へと走った。 「お前の事情は知らねえ……だが幻魔である以上この奥崎 龍が倒す!」 少し薄れた体でそう言うと、拳を構えた。
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