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何度も素早く斬りかかるが、全て手応えが無い……
「ヒヒャヒャヒャ終わりだ!」
デスサイズが大鎌を紫色の光を纏うと、殺意を発しながらこちらに襲いかかってきた。
「デスサイズ……見えない真実……まさか!」
私はとっさに、水の盾を作り出した。
「はぐぅぅ」
デスサイズの強力な一撃で、私は盾を砕かれ、海面へと吹き飛んだ。
海面をぶち破り、近くの岩場に叩きつけられた私は、痛みを覚えながらも何とか立ち上がった。
人間なら骨がくだけてしまっている。
……そう考えれば、私はもう人間ではなかった。
海上に揺らめくデスサイズが、こちらにゆっくりと近づいてきた。
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