第1章

2/11
2587人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
1日目 「君さぁ、辞めてくんない?」 突然言い渡されたリストラ。 田舎から上京して早1年。 家からバイト先の往復だけの生活。 「家賃どうしようか・・。」 家に着いた俺は帰り道で取ってきた無料求人紙を見つめた。 デカイ男になってやる。 そう言い残し出てきた僕。 何も変わってないや。 手にした求人紙をみてみると 来訪者に街の名前を言うだけの仕事。 走り回る子供役。 「うわっ馬のふん、ふんじゃったよ」と言うだけの仕事。 ろくなのが無いな。 けれど前の仕事で、「タンス開けちゃだめだよ。」の台詞すらかんでいた俺。 ふと、目についたのが。 勇者募集。 あなたも世界を救いましょう。 給料:歩合制 勇者か・・。 毎日スライムを倒すだけで宿に泊まれる。 1日10匹かぁ。 そうだな、やってみるか。 そして僕は全財産をはたいて『はじまりの城』への船に乗った。 おわり
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!