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男はそんな主の弁解を目を細めて聞き…
二人の後ろに視線をずらす。
確かにゲーム機が起動しておりコントローラーが
転がっていた。
男 谷崎 茂 39歳
きっちりしたスーツを着こなし
端正な顔立ちに切れ長の目、
髪はオールバックにして纏めている。
この屋敷で執事をしていて
一人娘の霞にはメイドをさせていた。
茂はしばらく考えた後
口を開いた……
「…じゃあ…何故抱き合ってたんですか?」
恭平はみるみる顔が赤くなりながら
「立ち上がろうとしたらコード踏んで
霞が庇おうとしてくれたんだよ……」
女に助けられたのがよほど恥ずかしかったのか
男と目を反らしながら恭平は言った。
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