それは猫だっつの

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~有沢亜里菜の猫編2~ 「はい?いや、放して」 「(やっぱりね~♪私と貴方は今日から家族よ!)」 さらに高く持ち上げられた~、てか苦しいだわさ。 「おじずいでだばざ…」 「(ふぅ~ん♪今日から私と貴方は家族よ!だからいつまでも一緒ねぇ~!♪さ、お家に入りましょう!)」 あの綺麗なお空といつも優雅にそびえだつ雑草にあの自由な生活が……… 消えた。 … …… ……… はっΣ ここは…どこΣ ねぇあたしゃこんな所にいたくないだわさ!出して! カリカリカリ… 窓を叩いても無反応… 「ねぇ人間さん、お願いだから出してほしいだわさ~」 「お腹空いてたのよね~、よしよ~し♪」 頭を撫でるなりなんとあたしの大好きな鰹節がてんこもりだわさ! お腹が空いてたあたしにとっては正に天国だった。 丸いプラスチックの小皿に鰹節だけがてんこもり。 あたしゃもう我慢しきれず一目散にかぶりついただわさ~♪ 美味しい…美味しいよ~♪黙々と食べ続ける。 「もっとお食べ~♪」 バサッ 「!?」 視界が鰹節に。 何をされたかと思うと頭から鰹節が大量にふってきただわさ。 びっくりしたものだから慌てて小さなあたしぐらいのサイズの小窓から逃げた。 この時猫用の小窓を知った。
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