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「今、先生が賢明に処置してくれています。ですが…。息を吹き返さないんです。」
頭が真っ白になった…。
その言葉を理解出来なかった。
『看護婦さんは何を言っているの?』
心の中でそう思ってた。
「うわーっ」
パパが横で泣き崩れた。
その時、やっと看護婦さんが言った言葉の意味が分かった。
自分だけは、ちゃんとしないと。
そう思った。
「どうするかは、親御さんに決めて頂きたいんです。一緒に処置室の方に来て貰えますか?」
「はい…」
出ない声をふりしぼって言った。
処置室に入ると、小さい体の優乃に大きい機械が付いていた。
鼻や口には、機械を付ける為にテープがベタベタ付いていた。
優乃の顔じゃないみたいになっていた。
先生は二人。
一人の先生が人工マッサージ。
もう一人先生が、パパと私に説明をした。
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