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「…この国ぐらいだ大々的に奴隷を扱うのは」
忌ま忌ましげに言葉を吐き出すアスランの後に付く執事は黙ったままだ
「…」
「確かに奴隷が居ると国は豊かになる…それは分かっている…」
「アスラン様はパトリック様と違いお優し過ぎます。付け込もうとする輩は多いのですからお気を付け下さい」
執事が扉を開ける前にそう言った
「……分かっている…」
扉が開かれると卓に着いた男が目に入った
一見すると普通の紳士だ
男が立ち礼をした
「はじめましてアスラン様」
こちらも二、三返事を返す
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