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そして放課後、、、
「なんでこんな風になっちゃったんだろう」
「その甘いものはあなたの皮膚から分泌されてるのよきっと」
「、、、、、、?」
友達が説明するには、虫の中には蟻に天敵から身を守ってもらうために体から甘い汁を出すものもいるらしい。
でも実際隣にいる友達がよってくるくらいの匂いがしているのだから、実際これはプラスよりマイナスのほうが多い。
とりあえず学校にいてもどうにもならないので、私は外へ出た。
「じゃあね」
「またあした」
そういって私たちは別れた。
そして帰り道を歩いていると目の前から男の人が私に話しかけて来た。
「君、今暇?暇だったらそこでお茶でも飲まない?」
どれだけ昔の台詞だよと心で思いながら、「あ、用事があるのでー」と言って断って逃げた。
こんなことが帰るまでに何度も続いた。
正直早く帰りたいと思った。
大通りにでると車が猛スピードで私の横を通り過ぎるか過ぎないかくらいで窓があいて。
「ヒュー!彼女俺らとお茶し、、、」
「危な、、、!」
スポーツカーは鉄柱に激突し炎上した。
「た、、、大変だわ。」
そう思っていると炎上した車の中から男が転がって出て来た。
もう見るからに重傷で、立っているのがやっとといった感じにしかみえない。
ただ一つ違うのは。
『キラキラした目でこっちを笑顔で見つめているくらい』である。
「ねぇ、、、いまから、、、お茶しない?」
「キャァァァア!」
私は家に向かって駆け出した。怖くてしょうがない。今日はなんて災難な日なんだろう。いろんな事が頭を駆け抜けた。
逃げていくうちに後ろにどんどん人が増えている。
「なんで、私ばっかり、追いかけるのよぉぉお!」
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