破壊魔のお話。

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そう、今私の家には親が居ない 親は海外出張で長いこと家を空けている なので、今家にいるのは弟と私だけなのだ …なのに、私は食事どころか家事全般までを弟の広太に負担させている それもこれも、全部私のアレな体質のせいなのだけど… 「?アンズどうかしたの?食べないの?」 …うぅ、苦労どころか心配までさせてしまうとは… 「ううん、何でもないよ!頂きまーす!」 これ以上広太には苦労をかけまいとまた誓った朝だった   …筈、なんだけどなぁ…       「行って来るねー!」 私は、かなり早めに家を出るので、いつも広太を置いて家を出る事になる 弟を置いて先に学校に行く姉もどうかと(略 私の家から中学までは正直微妙に遠いので、近所の皆は自転車やバス、電車を使って行く しかし、私はそこを徒歩で行くしかない 何故なら、私が交通機関を使う訳にはいかないからだ 使えばきっと、私のせいで利用している全ての人に迷惑がかかってしまうだろうし、自転車は負担が高い だから私は、歩いて学校に行く為に毎朝早くに家を出るしかない …お陰さまで、体力だけは無駄に付いたなぁ…       一時間ぐらい歩くと、学校近くの商店街に着く この辺りまで来ると、そろそろ他の生徒達の姿が目に入るようになる 「杏ー!おはよ~♪」 「あ、恭子ー」 すると後ろから、友人の恭子と出会えた まぁ、いつもここで待ち合わせしてるから当然なんだけど…
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