破壊魔のお話。

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…幸い、鞄の被害は中の鉛筆六本と下敷一枚で済み、椅子も代わりがまだあるし、ジャージも家庭科の守川先生に直して貰い一時をしのいだ。   …そう、私は、何故だか物をスグに壊してしまう 破壊の達人と言ってもいい位に物を壊す 朝の事だって、それ故の行動だったのだ   目覚ましを止めようとしてスイッチに触れれば、何故か止まらず逆に鳴り続けたり、落としてもないのに壊れたり…   料理を作ろうとすれば皿が割れ、ガスが漏れ料理は焦げ…   バスに乗ればパンクか原因不明の故障をし、自転車だったらチェーンが外れてブレーキが効かなくなったり…   …ココだけの話、前に電車に乗った時なんかは脱線して大事故を起こす寸前までいった事がある   …とにかく、私が触れると物がよく壊れるのだ。 周りは、そんな私を「破壊魔」と呼び、学校中にそれは広まってしまった …ていうか、その噂をかぎつけてやって来たのが恭子だったし…💧
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