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…コリー…
男を追いかけるコリーは,男が奇妙な事に気付いた。身長は2mぐらいあるのに,服を何一つ身に着けていない。また,さっき車を真っ二つに切断したような武器も持っていない。
コリー(さっきみたいな攻撃は,素手じゃ不可能だ。一体誰なんだ?やはり確かめる必要があるな。)
ショットガンをしっかりと握りしめて,男に向けてコリーは叫んだ。
コリー「動くな!!手を上げてこちらを向くんだ!!」
だが男は聞こえていないのか,止まらずに歩き続けている。
コリー「聞こえないのか!!動くなと言っているんだ!!本当に撃つぞ!!」
それでも男は止まらずに歩いている。まるで,コリーの声を気にしていないようだ。コリーは狙いを付けて,男の肩を撃った。
ドォン!!ガチャッ…
肩を打ち抜かれて,男は振り返った。
コリー「これ以上撃たれたくなかったら,手を上にあげるんだ!!」
男「邪魔…するな!!」
次の瞬間には,男はコリーの目の前にいた。コリーは男に殴られて吹っ飛んで岩に激突した。
ドガァァ…
コリー「ゲホッ…クソ…てめぇ,人じゃないな?」
月明りが辺りを照らして,男の姿がハッキリと見えた。目は黄色く光り,全身は鍛え上げられている。
コリー「さっきのは…手刀か?その肉体なら可能だろうな。」
男は一声,咆哮してコリーに近付いて来た。コリーは,さっきのパンチでもう動けない。
コリー「好きにしろよ…きっとこのカタキは誰かが撃つさ。」
その時,男の横に一台の車が追突した。男は2m程吹っ飛んだ。車から人が降りて来て,コリーを車に乗せた。男はピクリとも動かない。
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