第1章  ~運命~ 第1節  ~プロローグ~

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第1章  ~運命~ 第1節  ~プロローグ~

 今から3年前、とある小さな国が帝国軍により侵略を受けた。その国は帝国軍に反攻をしたが、何十万という兵を持つ帝国に敵うわけもなく、その国はたった2日で侵略を許してしまった。  その国はグランレスという名の小さな国だった。緑に囲まれていて、綺麗な川が流れていて自然が多い国だった。そこでは質素だが平和に人々は暮らしていた。  だが平和は突然崩れた。帝国の侵略は人々が気付かぬ夜の間に行われた。町中に銃声が鳴り響き、人が殺され、地面が血に赤く染まり、そして…完全に侵略されてしまった。  この侵略の情報をグランレスからの通信により知った、帝国と唯一戦える国家の連合国は直ぐにグランレスへ兵士や武器を送り、侵略を阻止しようとした。  連合国は7つの国が1つになって出来た国家である。目的は帝国の武力による侵略や殺戮(さつりく)を防ぐ事だ。  そしてグランレスへ着いた連合国軍の兵士達は驚いた。  なぜならつい最近まであったグランレスの城と城下町が瓦礫(がれき)の山と化していたからだ。辺りは静かで人のいる気配がない。
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