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フェイは、冷たい視線に耐えられ無くなったらしく求めてもいないのに勝手に説明を始めた。
「あうー、ごめんなさい。貴方は、フェイのお爺ちゃんなんです。隠そうとしてごめんなさい」
まあ、予想通りの答えだったけどな。
「つまり、アンタの名前は、朝霧フェイで俺の孫でタイムトラベルして世界を救ってくれと」
内容は滅茶苦茶だが話の筋は通っているな。
「はい、そうです」
「それで、俺がフェイのジイサンだとしてなんで世界を救うハメになるんだ?」
「それはですね。歴史ここではフェイの時代のですけど、それがお爺ちゃんのいる時代、つまり今と少し誤差が出始めているんです。本来お爺ちゃんはここにはいないんです」
「……いないって事は死んでるのか?」
「そんな訳ないじゃないですか、死んでたら英雄になれませんしそれにフェイは、産まれません。お爺ちゃんは、違う場所にいてゴタゴタに巻き込まれて最終的に英雄になるんです。」
「…………」
頭の痛い妄想話だが一瞬そんな巻き込まれ人生は嫌だなと、思う自分がいた。
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