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五月も中頃を過ぎ学校や、一人暮らしにもなれたその日、一つの段ボールが家に送られて来たのが全ての始まりだった。
チャイムの音がしたので急いで玄関に行く。
「あ、はーい。どちら様ですか?」
「すいません、宅配便です。」
玄関の扉の向こうからそんな答えが発せられた。俺が扉を開けると、宅配便屋の格好をした三十代ぐらいの男性と段ボールがいた。
「すいません、印鑑かサインをお願い致します」
俺は、印鑑を持って出て来て無かったので宅配便屋の男性からペンを借りサインをして、荷物の段ボールを受け取る。
「ありがとうございました。」
お馴染みの言葉を言い、宅配便屋は別の宅配場所へと向かって行った。
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