第2章 迷走と困惑

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ビービービー!! 携帯から警告音が鳴り始める マップ画面を視てみると 赤い点が2つ こちらに近づいてくる 「このみは裏口から公民館に向かって!」 「えっ!? でも、憂君は?」 「僕の事はいいから! 早くっ!!」 焦っている為か、声を荒げてしまう 更に、急いで篤らにメールを送りながら、黒いケースを取りに二階へ行く。 『件名 ごめん 本文 このみだけ行かせた 僕は無理かもしれない このみをよろしく頼む!』 《せめて、このみだけでも……………》 篤達にミニメを送りながら自室の扉を開ける 部屋にある黒いケースを掴んで、また一階に降り、 リビングでケースを開ける。 中には 二振りの細い銀色の剣が入っている 『騎士剣 陰』 『騎士剣 陽』 刀身から柄まで銀色で 柄に宝石のような物が埋め込まれている 陽のは白、陰のは黒い色の宝石が象眼されている 《武器登録システムの関係者は絶対にマニアかヲタだ………》 登録の際に、そう思わずにはいられなかった。 とにかくも玄関から出て、右手を向く 人影が2つ 1人は男子 もう1人は女子 騎士剣に手をかけ、鞘から引き抜き、2人に向け 「止まれ!!」
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