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「でもさぁ、なんでこんないたずらをしたんだろうな?」
楓に尋ねる
「これってさ…もしかしてストーカーじゃないの?」
「は?ストーカー!?
なんでまた?」
「だって秀カッコイイじゃん!」
「え!? ほんとか!?」
「なんちゃて!嘘だよ!」
「お~いなんだよそれ」
「ま、これは置いといて」
「置いとくのか…」
「よかったじゃん
後を付けてくるとかそういうのじゃなくてさ」
「いやそうだけどさ
このせいでオレはろくに寝れなかったんだぜ!?」
「でも電話番号変えれば無言電話もなくなるよ」
「これで一見落着ってわけか?」
「多分ね!
まぁ相手がこの家の電話番号知ってたのは、パソコンかなんかから情報がもれたんでしょうね」
「そっか…
気をつけないとな」
もう、こんなことは懲り懲りだから心に強く誓った‥‥
「あっ!そうだ!
秀に言ってなかった事があるの!」
台所で皿洗いながら楓が言う
「なんだ?」
「私、一週間くらいアメリカの研究センターで新薬の公開実験を研修で見に行くの」
「えぇ!? そうだったの!?
なんだよ~、楓の料理が一週間も食えなくなるのか!?」
オレにとってはストーカーより一大事だった…
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