後ろの女

一ヶ月前

……ガチャ

「それじゃあね秀！遅くまで起きて風邪ひくなよ！」

「ハハ…お前はオレの母さんか？」

楓を見送ると、ソファーに横になりテレビをぼーっと見ていた。

すると‥‥

……ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

その電話は突然鳴った。

今思えばこの電話から全ての悪夢が初まった。

のがれられない悪夢へと…

……ガチャ

オレは何の気無しに電話をとった。

「はい、宮野ですが？」

『‥‥‥‥‥』

「あの、 どちらさまですか？」

『‥‥‥‥‥』

「間違いですか？」

『‥‥‥ガチャ！ツーツー‥‥』

「あ！？ 何なんだよったく！」

オレは一方的に切られたことに腹を立てていた。

（はぁ…まぁいいか…
明日は早いからもう寝るかな…）

明日は会社の大事な会議が朝早くからあるからいつもより早めに眠った。