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暗闇で多少分かりにくいが、恐らく今コロネが居るのは、この世界の町の近くにある小さな山……。もちろん、何処にも光は無く、コロネは、アルスターの誘導を頼りに、一度町まで降りなければならない。
コロネは、何時もの訓練通り、足音を立てずにひっそりと山を降る。小さな枝一つでも踏めば、もしかしたら潜んでいるかもしれない、未確認生物に襲われる可能性があるからだ。
『アルスターさん、この世界について、話してよ』
コロネはジョージの暗殺と聞いていただけで、その他すべてのことを知らない。
『そうね、そのほうが任務も、やりやすくなるかもしれないわね』
アルスターはゆっくりと語り始める……。
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