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絶対的な信頼
明池とお里を仲間に加えた氷室はひとまず自分の屋敷に帰った。
そして物置をあさり大きな木箱を明池に差し出した。
中を開けてみると中には見事な服が入っていた。
『こ‥‥これは❗⁉』
明池が驚いて訪ねた。
『それは俺が殿に士官した時に殿より拝領した衣服じゃ✨貰ってくれ❗』
明池はそんな大切な物を自分にたやすく差し出す自分に対する氷室の絶対的な信頼に心を打たれた。
『身に余る光栄にございます。この御恩は一生忘れませぬ。』
明池はぽろぽろと涙を流しながら平伏した。
『そんなに畏まらなくてもいいさ✨そうだ❗お里にはこれをやろう。』
そういうと氷室はまた物置から木箱を持ってきた。
『さぁ受け取れ✨』
氷室はお里に木箱を渡した。
お里が箱を開けると中には豪華な服が入っていた。
あまりの豪華さにお里は言葉を失った。
『それは今は亡き、俺の姉上が着ていたものだ。さっ✨遠慮せず受け取れ。』
氷室は笑顔でお里を見つめた。
『私のようなものに‥‥‥。』
あまりの感動にお里はうまく喋れなかった。
『お前達は俺の大切な同士なのだ❗これくらい当たり前だ✨さっ❗奥に別室を控えてある。二人とも着替えてまえれ。』
二人は氷室にひかれていった。
そうしてしばらくすると着替え終わった明池が氷室の前に姿を現した。
『おぉ❗よう似合うわ❗流石✨天才軍師のいでだちじゃ。』
氷室は明池の姿を見て無邪気に明池を褒めた。
『もったいのうお言葉。』
明池は笑みを浮かべて頭を下げた。
そして遅れてお里がやってきた。
『おぉ❗なんと美しい✨まるで天女じゃ❗流石俺が見込んだ事はある。』
氷室は笑顔でお里を見つめた。
『そ‥‥‥そそ‥‥そんな😍😍天女だなんて‥‥‥‥‥。』
お里は顔を真っ赤にして照れた。
『よし❗これでこそ我が家来だ❗❗お前達の今後の活躍、期待してるぞ。』
『はい❗❗❗』
こうして氷室は足軽部隊を軌道力のある屈強な部隊へと変えてゆくのだった。
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