さらば戦乱の風雲児

1/1
前へ
/31ページ
次へ

さらば戦乱の風雲児

御館の乱のから数日、 上杉影勝についた武将達に褒美が渡された。 だが、そこには当然氷室の姿はない。 上杉影勝はこの戦いで一番の武功を立てた者の名を読み上げた。 『氷室元春謙信。』 なんと氷室の名が読まれたのであった。 『こたびの貴殿の活躍によって私は無事上杉を継ぐ事が出来た。よって貴殿には褒美として10万石を与える。』 上杉影勝は死んだ氷室に大名としての栄誉を与えたのであった。 そうして10万石を貰った氷室家は氷室元春の子供(お里の子)が継ぎ、明池満勝はその子供に一生仕えたという。 かくして戦乱の風雲児【氷室元春】は死して戦国大名の夢を叶えたのであった。 なお、この物語は直江兼続と名を変えた樋口与六によって上杉家で語り継がれていく事となった。 戦乱の風雲児(完)
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加