オルゴールの音

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「つっ……」 出ると目映い光に目を閉じた。 チュンチュン…… 久しく感じる鳥の声に目を開ける。 「朝…?」 窓から光が入っていた。 外は晴れやかな空。 部屋を見渡すと、埃まみれの私が初めてきたボロいままになっていた。 「戻ってこれ…た?」 ハッとした。 「歌音くん!!」 私は走った。 彼はどこにいるの? 早く会いたい。 ただ、それだけで。
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