夢咲く街に咲く噂

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「『そうそう!なんかわかんないけどー、画面がねー、急に消えたのよー!それでねー!きゃああああーってねー!』」 C組の最笑(さえ)ちゃん? 「『そ、それでよ出雲!……う、後ろを見たら……! 何かがいるんだよ……! そ、そ、そして言ったんだよ。 『バグかな~』って!』」 秋場先生も? うーん……とりあえず会いたくないなあ。 カバンを持ってるバクさんなら会いたいけど。 それにしても。ねえひかりさん。 もうすぐ7月、テストが終われば夏休み。 教室までサラウンドで聞こえて来る蝉の声。 このシチュエーションで女の子が二人で話す事と言ったら…… 夏休みどこ行こう!とか。 みんな誘って海とか行ってタピ・オ・ココ飲もう!とかとか。 そんな楽しい内容が似合いそうなんですけど。 なぜ私達は妖怪さんのイラストを前にしてるんでしょーか? そんな私の素朴な疑問など、きっと永遠に気付かないであろうひかりの大きな目が、また漫画みたいに光ってる。 少女漫画じゃない、少年漫画で良く見る光り方だ。 これは……嫌な予感しかしない。 「ひかりもバクに会いたいっ! ねえハカセ、手伝ってよっ」 い、言っちゃった!言いやがった! 「い、一体何を手伝えと!?」 「由鳥なら呼び出す方法知ってるんじゃない?だってハカセじゃんっ!」 「私は妖怪博士じゃないもん。嫌よそんな適当な悪の組織の幹部みたいなの!」
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