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「どうした早瀬?賢者の称号を受け取りたまえ。パスは無しだ。
実は他の称号はもう先週までに全部配っててな、お前らが最後さ」
それは、開いた本の形をした(聖書?辞書?)
『賢者』という文字入りの携帯ストラップだった。(なぜ漢字で……)
「漫画同好会のひかりにはこれな」
ひかりのは『勇者』の文字入りで中世の両刃剣?の形をしたペン軸。
(だからなぜ漢字で)
シルバー?プラチナ?多分違う。
昔のオモチャの超合金?まさか。
でも丈夫そうで質感があるのに軽い。感触といい重厚さといい絶対そこらのアクセなんかより高い!意外と言ったら失礼だけど結構立派な、いいものだ。
その単純なかっこよさ(?)に、ひかりは感激したみたい。
「わ~すっげー!ありがとうほむっち!
ねぇこれって勇者が最高なの?」
「最高とか主人公とかはないぞ。
ちなみに今年は他に五人いるけど、みんな平等な。
……あー、でも前に一人だけ。
最高位かな、って称号をあげた奴がいたな」
「有名な人?」
「いや、あんまり有名じゃないが……」
先生は優しく笑って言った。
「正義の味方になりたい!って言ってたな」
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