夢咲く街に咲く噂

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「正義の味方?会ってみたいなあっ」 「ひかりとは気が合いそうだな…… ん?そのイラストは?」 穂村先生がノートのイラストに気付いた。 「あっ、ねえ作文、私だけ特別レポートじゃダメですか? 【夢咲の伝説・バクを追及する!】みたいなっ」 「バク、ねえ…… こんな感じなのかもしれないな。ドォォンってな」 こういう時のひかりは、完全に中学生には見えない。先生がニコニコしっぱなしなのは、自分の子供くらいに思えてかわいいからだろう。 あ、穂村先生は独身だっけ。 「そういや今度テレビが取材に来るらしいよ。バクの特集をするとか聞いた」 「えっテレビが?じゃあ見に行かなきゃ! 調べて下さいハカセ、いや賢者殿!」 えっ?調べてって事は…… 放映日時じゃないよ……ね。やっぱり。 「もしかするとバクが現れるかもしれないし!勇者と賢者なら大妖怪にお目通りしなきゃ!」 あ~なぜそんなにおめめキラキラなの? やだよぉ~…… 普通の夏休みにしようよお?
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