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「ねえホーちゃん!」
『ボッホ〜』
「穂村先生の正体は『罵喰』。
だから不思議な力を持っている、それはとても納得したわ。
そして私をダイアから助けてくれたんだし、敵じゃない事も分かる。
でも、私達に『妖恋』を発現させて、あの人は一体何をしたいの?」
『ピッポパ〜』
「私のカメラ……ハース。
向井君の竹刀、安室君のスパイク。
それにホーちゃん、あなたも。
どれも普通の中学生が手にしてはいけない程の力を持っている。
なぜ、先生は今年の称号の持ち主達にこんな事を!?」
『ホ〜ホケキョ』
「ホーちゃんが仰るには……
まず、普通の中学生など存在しない。
誰もが世界を変えるだけの力を秘めて産まれて来たのだ、ですわ。
そして浅倉さん、あなたや私や、向井君達は。
その中でも、先生に選ばれた特別な者であると」
『ガチョ〜ン』
「罵喰の考えは分からないが、先程のアクアはとても危険な存在であり、私達はこの与えられた能力を使って闘うしかない、それは確かだろうと。
本来の妖害は、そのほとんどが放っておいても時々悪さはするが人類にとって脅威ではない。
しかし、アクアは違う、と。
あれは全てを滅ぼしかねない、とんでもない、きょ、巨悪である……?」
『オッパッピ〜』
「私も協力する、今こそ称号の持ち主『夢咲ベストパーティー』は手を組み、皆で力を合わせて闘うのだ!ですわ」
ホーちゃんお願いだからふざけた鳴き声で真面目な事を伝えないで!
えーいとにかく、やるっきゃない!
「紫堂さん、テレビをあと何台か用意出来ますか?」
「お安い御用ですわ」
あっという間に三台の大型テレビが運ばれて来る。いいなあ。
「小町様、ゲーム大会ですか?」
「違いますのよ。ええと、初期設定をお願い致します」
「いえ、そういうのは大丈夫です」
もしかすると、先生が私をダイアから助けたあと、ここに運んで来たのは。
ホーちゃんに会わせる為だったのかも。
「ハース、お願い!」
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