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いつからか
聞こえていた音楽は
両親の話し声に変わった
僕は
できたばかりの
初めての自分の部屋が嬉しくて
いつも部屋にいたんだ
やがて
話し声は怒鳴り声に変わり
怒鳴り声は罵声に変わった
僕は怖くて
部屋のドアを開けられなかった
聞こえてくるのは
両親の声
どうしてお前がちゃんと見ないんだ
どうして私に全部なすりつけるの
あなたの子供でもあるのよ
僕は必要じゃない人間なんだ
忙しい両親にとって
僕は邪魔な存在
必要の無い存在
いつからか僕は
両親のいる部屋ではなく
外に出れるドアから
出入りをしていた
夜の学校の校庭に行き
たむろしていた近所の中学生達と遊んでいた
遊び疲れて部屋に戻り
まだ続いている
両親の声を聞かないように
布団に潜って眠った
音楽は
聞こえない
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