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私は、今日から高校3年生になる。 この、クソつまんない高校を、あと1年我慢すれば卒業できるのだ。 私は、クリーニングに出していた、制服のブレザーを手に取った。 この、ブレザーは私の一番のお気に入りだ。 馬鹿で間抜けな男達は、セーラー服の方がそそられるだなんて、ほざいているけど、私に言わせてみれば、セーラー服なんて時代遅れも良いとこだ。 これからの時代、女も男と対等に張り合うべきなのだ。 私は、鏡の前でアイロンがけした、パリパリのカッターシャツを着た。 そして、ネクタイを締めて、スカートを穿いて、紺色のハイソックスを履いて…。 私は、結構ずぼらな女だ。 だから、髪なんか滅多にリンスしないし、トリートメントなんか一度もした事がなかった。 それに、滅多に髪も乾かさない。 だから、いつも私の髪は真っ直ぐの時でさえ、グチャグチャなのだ。 私は、だらしなく制服を着こなすと、洗面所にいる母ちゃんに、声をかけた。 『今日は、アイツ等と晩飯食って帰って来るから…。』 「あら…そう。じゃあ、晩ご飯いらないのね?」 『…うん。』 私は、ヒビが生えそうなくらい、ファンデーションを厚塗りしている、母ちゃんを見つめた。 私の母ちゃんは、他の同級生の母親とは違って、いつも若々しくしている。 まぁ、世間では母ちゃんの事をこう呼ぶのだろう…。 「無駄な若作り」と…。 でも、私に言わせてみれば、母ちゃんは母親兼、女でいる事を忘れたりしない立派なキャリアウーマンなのだ。
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