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そして、その日の放課後、私達は4人そろって近くのファミレスまで足を運んだ。 私は、週に一回のペースでよくファミレスに足を運んでいる。 ファミレスは、金のない若者の為にある、唯一の特権だ。 私達は、ドリンクバーで5時間も粘り続けた。 くだらない話で、ファミレスに居座るのは、若い女の子達の特権だ。 すると、いきなりジュリーが口を開いた。 「あのね…私、今日家出したの。」 そう言って、ジュリーはいつものように、ホンワカと微笑んだ。 私と茜と美鶴は、目を丸くしながら、ジュリーを見つめた。 「家出?!!!」 最初に声をあげたのは、リーダー的存在の美鶴だった。 美鶴は、ある意味私達の保護者だ。 すると、ジュリーがグラスに入ったジュースを見ながら、頷いた。 「うん!家出したの。」 茜は、信じられないとでも言わんばかりの顔で、ジュリーに言った。 「何で、家出なんかしたの?」 その問い掛けに、ジュリーはしばらく考え込んで、そして、またホンワカと微笑んだ。 「ま、そういう気分だったのよ!」 そう言って、ジュリーはジュースを飲んだ。 『おい!気分で、家出とかどんだけだよ?!』 そう言って、私がいつもの調子で笑い飛ばすと、ジュリーも私と一緒に嬉しそうに笑った。 そんな私達を見ていた美鶴と茜が、呆れた顔で溜め息を吐いていた。 私は、いつもこんな感じだ。 いつも物事を適当に考えて、いつも人がピンチの時に、茶化したり笑いをとったりしてしまう…。
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