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私は、いい加減な女なのだ。 すると、美鶴が仕方なさそうに口を開いた。 「まぁ、しばらくは私の家に泊めてあげるよ…。私、お母さんと二人暮らしだし、部屋が一つ余ってるしね!」 美鶴がそう言って、ジュリーに笑いかけた。 美鶴は、物心がついた時には、すでに母親と二人きりだった。 美鶴の父親は、彼女が産まれて間もない頃に、出て行ってしまったらしい…。 だから、美鶴はこの年で肝が座ってるのだ。 肝が座ってるのには、それなりに訳があるんだけど…。 まぁ、その事は後で説明する事にしよう。 私達は、しばらくファミレスで過ごした後、近くの雑貨屋に寄った。 そして、私達はそれぞれに雑貨を眺めながら、店内をうろついていた。 「あ!ねぇ、ちょっとこっち来て!」 すると突然、かん高い声をあげながら、美鶴が私達を手招きしてきた。 私達は、仕方なく美鶴のもとへ駆け寄った。 「これ、おそろいで買わない?」 そう言って美鶴が、可愛らしいピンキーリングを指差した。 私は、ピンキーリングを一つ手に取って、小指にはめてみた。 『可愛いね!…おそろいで買っちゃおうか!』 私も、美鶴に続いてそう言うと、流されやすい茜は、すぐに賛成した。 そして、ジュリーはというと…。 「どうでも良いから、早く帰ろうよ…。眠い…。」 ジュリーは、常に眠気に襲われている。 時々、こうして話てる時ですら、彼女が起きてるのか分からなくなってしまう時がある…。 ジュリーは、本当にとらえ所のない女なのだ。 そして、それから私達は、ピンキーリングを買って家に帰った。 でも、私達はまだ気付かなかった。 この日を境に、私達の運命がガラリと変わってしまう事を…。
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