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私は、美鶴。
今日から、ジュリーが私の家に泊まる事になった。
ジュリーは、はっきり言って何考えてるのか、本当に分からない。
どっちかと言えば、私は真面目一筋な人間だ。
だから、よくジュリーの行動には驚かされる。
驚かされるといえば、紅葉もジュリーと同じタイプだ。
彼女は、この前捨て犬を拾って、その犬を家で飼う事にしたのだ。
しかも、彼女は大の動物嫌いなのに…。
あの二人は、本当に何考えてるのか、分からない。
私は、ジュリーを泊める部屋に、布団を運んだ。
『ジュリー!布団持って来たよ…って、寝てるし!!!』
私の目の前には、床にグッタリと爆睡しているジュリーの姿があった。
ジュリーは、一日の半分以上は寝ている。
起きてる時でさえ、睡魔と闘っているし…。
本当に、寝たろうだ。
私は、寝たろうの体に布団を被せてあげた。
すると、玄関のドアが開く音がした。
「ただいま~!」
そう言って、最近少し太ったお母さんが、私のもとへやって来た。
「あら、今日は樹里ちゃん泊まるの?」
お母さんが、買い物袋を両手に持ったまま、爆睡中のジュリーを見つめた。
『お母さん…しばらくジュリーを泊めてやっても良いかな?』
私は、爆睡中のジュリーを見ながら、そう聞いた。
すると、お母さんはしばらく真剣に悩んでから、口を開いた。
「何があったのかは知らないけど、樹里ちゃんも訳ありって感じだし、しばらくの間うちに泊めてあげなさい…。」
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