曖昧な気持ち

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「じゃあ、お疲れ様でした!!」 「「「「したっ!!」」」」 全員合同の挨拶が終わり、本日の部活も終了だ。 先生の椅子やら何やらを片付けて、帰る支度をする。 ‥‥と、ふと冷蔵庫を覗くと、ペットボトルの水が何本か抜けているのに気付いた。 仕様が無いので水を詰めに行く。 水道の水を入れて冷蔵庫に入れるだけだから、そんな時間もかからないし。 * * * 体育館を出て外の水道に行くと、桜の蕾が咲いていた。 どことなく暖かい空気に、春を感じる。 もう七時だし、この水道は基本的にバスケ部の部員しか使わないような奥まった位置にある。 一人無言で作業を進めると、やっぱり思うのは山元のことだった。 ‥‥ていうか私を慰めるための同情、っていう可能性は無いか? それは十分あり得る。むしろそれが一番自然じゃないかな? だから以前と態度変わらなかったのか!!ナルホド!! そう思うと一気に肩の力が抜ける。思わず苦笑してしまった。 ‥‥あいつ気使いすぎだよ。好きな子に誤解されたらどうするのさ。 とか一人考えてると肩をつつかれた。 「ん?あ、梶山」 「何一人で笑ってんだよー彼氏でも思い出したか?」 「あんたいないの知ってるでしょ?」 「うん、嫌味」 「‥‥オイッ!!」
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