0人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
風にのって／Janne Da Arc
そっと風にのって
白い花と祈りを届けたい
きっと星が降って
空の彼方
また新しい…
命生まれ…
暗い海を漂う 少年
波が唄った子守歌
街を眠らせた
南の島から
かすかに流れるレクイエム
夢も思い出も願いさえも
呑み込まれ…
そっと風にのって
白い花と祈りを届けたい
目眩がする程
青すぎたあの空
悲しい色した雲が流れて
溶けた時間は過ぎていく
ほら砂のように
いつかこの街に
また子供たちの笑顔が
戻ったとしても
あの子はもう…還らない
そっと夜になって
一人になって父は静かに泣く
寄せて返す
波音ただ悲しくて
涙散って母は海へ
あの子を追い掛けて
茜色の空流れてしまうから…
ずっと夢に眠り
夢に生きる
幾つものともしび
誰もいない海
目を閉じ安らかに…
鳥が唄い緑が咲き
時代が流れても
12月の空
忘れはしないから…
もっと風をください
強い風を
あの子の魂が
高く昇るように
空へ還れるように
風にのって
白い花と祈りを届けたい
目眩がする程
青すぎたあの空
世界中の…
この祈り…
届きますように…
最初のコメントを投稿しよう！