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「お前の話を聴いていると眠たくなるよ。まるで数学の授業でも聞いているようだ。
なんか単純なことでも複雑にしようとしているような・・・」
「えっ」
私は正直言えばショックだった。私は無類の数学好きなのも相手は知っていたし、今は数学の一つ論理学にはまっている。彼は文系で数学は大のつくほど苦手なのだ。とはいえ、頭は抜群にいい。
そんな彼からの助言が薄々感づいていた私の考えを証明したのだ。
「そうなのか、・・・つまり、・・・要するに、・・・いや例えば、数学みたいなのではなく、その証明方法の手順そのものの話し方で論理的に言えば、何かを固定観念で位置づけたようにして話すのか?すると、君の言ったことから判断すると単純なことが複雑になるのだから、何か遠まわしのような話し方をするんだな。しかし、手順を誤れば、話が余計に混乱するから、矛盾を起こさないように心がけているだけなんだ。聞き間違いによる論理的な矛盾はないという否定は出来ない。だから、複雑だと主張しているんだろ」
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