山を見上げて…

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 走り疲れた少年は、山の梺の木陰で再び横になった。  そして、山の天辺を見上げてボーっとしていた。すると、風と共に声が聞こえて来た。 「何やってんのー?」  その声にふと体を起こすと、見覚えのない少女が、少年の顔をニコニコと見ながら立っていた。 「えっ………」  少年が困惑しながら口を開くと、少女はそれを察してか話し始めた。 「あっ、ごめんなさい。初めまして! 私、天美。アナタの名前は?」 「正平……」 「正平君ね。よろしく」  天美はそういうと右手を差し出した。 「よ、よろしく」  正平は、まだまだ困惑しなが同じく右手を差し出した。image=43633078.jpg
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