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「で、さっきの質問の答えは?」
「えっ?」
「何やってんの? ってやつよ!!」
正平は早くも天美に馴れたのか、平然と話を続けた。
「ああ……ちょっと、山の上を眺めてボーっとしてたんだ」
「へぇ~。あの山、どんな山か知ってる?」
「いいや、全然! 俺、今日引っ越して来たばっかりなんだ」
「ほー。どうりで見ない顔だと思ったわ! じゃあ、私が教えてあげるね。着いて来て!!」
そう言って天美は山に向かって走り出した。
「おい、ちょっと待って!」
正平も慌てて後を追い、走り出した。
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